■長崎市 大学教授 日比野正巳
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■3回のギックリ腰から学んだこと

◎体は正直だ
仕事柄、本を読んだり原稿を書いたりするので、机に向かう時間が多い。とくに夏などの大型休暇を利用して本づくりに集中するときは、10時間も座り、パソコンを利用する。しかもエアコンで体を冷やしてしまう。これが何日も続くとどうなるのか。
答えは、「ギックリ腰」に襲われ、身動きもできず、全面介助という哀れなことになる。しかもあの痛みが回復するまで連続する。体に無理を強い、酷使すれば、必然的に腰痛となる。

津留先生は、うつ伏せになった私の体を見て、瞬時に体の異常を診断する。

「日比野さん、体は正直ですからね」

この「体は正直だ」という名言は、骨盤調整の創始者である五味雅吉先生の
言葉である。
「仙腸関節の調整こそが腰痛はもちろん万病予防である」という画期的な発見をされたのが五味先生だ。もし、この分野のノーベル賞があれば、せれに該当するほど科学的であり、簡単で、しかも効果抜群である。薬もいらず、腰にゴムバンドを巻いて楕円運動をすればいい。

私が初めてギックリ腰になったとき、長崎から東京に出かけて、五味先生に診てもらったのが「骨盤調整」との出会いである。すでに20年も前になるだろうか。

◎3回のギックリ腰
東洋大学から長崎に8年前に戻ってから、2000年、2002年、2005年とほぼ2年おきにギックリ腰に見舞われた。本づくりの仕事量が多いほど、ギックリ腰もひどい。
その度に津留先生に治療していただき、「体は正直ですからね」と指摘される。

体は鏡のようにその状態を映し出す。そして自分の体(私の場合は右の肩胛骨下)に危険信号を点滅し、さらには手や肩の痛みで警報を鳴らす。しかし、逆らい続ければ、最後の一撃であるギックリ腰でトドメを指される。

私が実践している「心身統一法」(中村天風師)が教えているように「心の法則」と「体の法則」があり、その両方に従うのが人間としての正しい生き方となる。
「無理は真理でない」と教え子に話すことがあるが、「体は正直」であり、腰痛予防は「骨盤調整」にある。この真理をひたむきに実践しようと、再び思う今日である。

◎『骨盤調整が人生をバラ色にする(仮)』
ただ、仕事好きの私にギックリ腰への不安がかなり少ないのは、いざとなれば、近くに津留先生がいらっしゃる、という安心感からかもしれない。かって五味先生を訪ねるために、痛みの走る体で、遠く東京まで治療に出かけたことを思えば、津留先生の存在はたいへん有り難い。

いつか、津留先生を中心にした『骨盤調整が人生をバラ色にする(仮)』と題した本でも作ろうかしら。でも、そのときギックリ腰が私を襲うのだろうか?

 
 



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