■基本バラコンバンド(骨盤運動)運動

バラコンバンドは一本の生ゴム製のチューブ状のバンドを巻くことで骨格の狂いを正して身体のバランスを良くする事で痛み、シビレ、つっぱりなどを解消することを目的にしています。昔からスポーツ選手等は、腰が痛いと自転車のチューブを腰に巻いていたものです。なぜなのか?という理由はわからないけれど、チューブを腰に巻けば腰の痛みが楽になる事を知っていたからです。
バラコンバンドは本来、骨盤調整の治療に加えて患者さんが自宅などでバンド運動をしてもらうことで治療効果が高まり、結果的に治りが早くなるという補助的な意味合いで生まれました。


個人差はありますが、出来るだけ大きく回すように骨盤運動をしてください。
以下の3つに注意しながら骨盤運動を行ってくださいです。
@頭が前後に動きすぎない。
A肩を一緒に回そうとしない。
B膝を意識して曲げたり、折ったりしない。

【参考として当院で患者さんにバンド運動をしてもらっているやり方を紹介します】
右回転1分、左回転1分を1セットにして3回(合計6分間)を1日3回(朝、昼、夜)です。
必ず1分ずつ交互に行ってください。
出来るだけ大きく回して、1分間に回す回数は25〜30回くらいです。
2週間くらいしたら8分間に増やし、最終的には10分間まで増やしてください。

骨盤、両膝、足指巻きの三ヶ所にバンドを巻き、10分間出来るようになりましたら、身体に変化が出てくると思いますので頑張ってください。骨盤のみにバンドを巻いた時と、三ヶ所(骨盤、両膝、足指巻き)にバンドを巻いて骨盤運動をした場合では効果が数倍違いますので是非試してください。

身体の筋肉は両端にある腱に関節をまたぎ、ふたつの骨に付着します。その付着する心臓に近い所を起始部(不動点)といい、関節をまたいで付着する所を停止部(運動点)と言います。この起始部、停止部にバンドを巻いて刺激を与えると効果的に筋肉は緩みます。下肢の場合この起始部(不動点)、停止部(運動点)に当たる場所が膝になります。骨盤、膝、足指巻きの三ヶ所にバンドを巻き骨盤運動をすると、段々ふくらはぎが張ってきます。これは硬くなった筋肉に刺激が与えられた事です。運動不足の人が久しぶりに運動をすると筋肉痛が起こる事と同じ事で、筋肉の柔軟性が悪い人ほどふくらはぎが張ってきます。